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人間科学研究科附属 未来共創センター

2016年4月1日から、未来共創センターが、人間科学研究科内に設置されました。  

未来共創センター設置の経緯

 人間科学部は、人間についての理解を深め、人間とは何かという根本的課題と人間が営む現代社会の多様な課題を総合的・学際的に探究し、時代の要請に応えることのできる新しい学問分野の創造を目指して、昭和47年(1972年)に、「人間科学」の名称を掲げる日本での最初の学部として創設されました。4年後には大学院も設置され、当初から設置されている人間科学専攻(4学系:行動学系、社会学系、人間学系、教育学系)と2007年に大阪大学と大阪外国語大学の統合によって設置されたグローバル人間学専攻(1学系、:グローバル人間学系)の2専攻5学系体制で、教育研究を展開してきました。

 しかしながら、現代社会の急激な構造変動とそれに伴う人間生活の本質的な変化の中で、人間科学部・研究科が創設以来、最重要視してきた「自らの専門領域を深化させながら、俯瞰的な視点を持って、異なる学問領域との多様な連携と融合を実践する学際的な教育・研究活動」をさらに推し進めなければならないと認識するに至りました。そのために、新しい枠組みが必要であると、私たちは結論しました。

 そこで、本研究科では従来の2専攻5学系体制から、1専攻4学系体制に改編することを決定しました。具体的には、人間科学専攻(行動学系、社会学系、人間学系、教育学系の4学系)とグローバル人間学専攻(グローバル人間学系の1学系)の2専攻を、人間科学専攻(行動学系、社会学・人間学系、教育学系、共生学系)の1専攻にしました。

 新組織としての人間科学専攻には、新しい学問領域としての「共生学」の開拓を目指して、従来の5学系の教員が参集して「共生学系」を創設します。今日の多様化する社会においては、紛争、大規模災害、環境汚染、貧困、高齢化、格差などあらゆる問題が生じ、人々の間に、あるいは社会に様々なレベルでの軋轢を生みだしています。それゆえに、「人種、民族、言語、宗教、国籍、地域、ジェンダー、セクシュアリティ、世代、病気・障がいなどの違いを有する人々が、その違いを認めながら、共に生きること」である「共生」を学際的に研究する「共生学」の構築を、本研究科は目指すことになりました。

 本研究科は、従来から、国内外の大学や研究機関との国際共同研究や、学内の他部局との共同研究を積極的に展開し、「現場に寄り添いながら、文理融合的で学際的な研究活動」を展開してきました。この機能を一層強化するため、今回の新体制への移行に際して、本研究科と大阪大学他部局、国内外の大学・研究機関、NPO・NGO等多様な団体、さらには市民社会をつなぐ「結節点」として、本研究科内に「未来共創センター」を新たに設置しました。
 

未来共創センターの概要

 本センターには、人間科学研究科の教員8名(専任)と5名の兼任教員(人間科学研究科の人間科学専攻所属教員)を配置しました。さらに、大阪大学他部局、他大学の教員、外国人研究者や、社会の第一線で活躍する人々が本センターに兼任教員や招へい教員・研究員として加わる予定です。本センターは、このような多様な人材が集まって、本研究科教員の個別の学問領域における研究の機能強化だけでなく、異なる研究領域の研究者との接触や協働を通して、新たな融合的学問領域の展開と、国内外の現場に寄り添った実践的な教育研究活動の実現を目指します。

 学部学生や大学院生は、本センターが企画・運営する公開講座、セミナーやサイエンス・カフェ、さらに学術図書の企画・出版、国内外での課外活動とインターンシップ等の事業に参加することで、研究成果の一般社会への還元方法やコミュニケーション力・対話力の向上、及びプロジェクトの企画・運営能力などの実践的能力を身に着けることが期待できます。また、本センターが中心となって、多様な学問領域において、国内外での学際的な研究活動を行う学生への研究倫理教育を実施します。さらに、本センターの多様な活動を、高校生や地域住民の方々に対しても発信し、高大連携と社学連携の発展に貢献します。

 これらの教育研究活動を支援するために、従来組織では人間科学研究科内で独立に運営されていた国際交流室、学生支援室、教育改革推進室、研究推進室、サイバーメディア室を本センターのもとに統合しました。  

【未来共創センターの教育目標】
 専門性を深く追求しながら、広い視野で多様な学問領域の知見と視点を駆使しつつ世界と人類が直面する諸課題を俯瞰する力と、国内外の現実の社会と関わるための実践的なコミュニケーション力を養い、現場に生きる人びとに寄り添いながら、課題解決に向けて積極的に取り組む人材、すなわち『人間科学版グローバル人材』を養成する。