Skip to content Skip to navigation

行動生態学講座

文理融合のマインドでヒトと動物の行動を探究し、人を知る

 人間は長い進化の中で獲得してきた生物としての適応能力と誕生後の成長・発達の中で発現する学習能力とを併せ持っている。両者は相互に深く関連 しあっており、分離することはできない。行動生態学講座では、このような人間の持つ生物としての特性を重視しながら、人間行動の特性と行動発現のメカニズムの解明を目指している。
 行動生態学講座には、5つの多様な研究分野がある。

  • 比較発達心理学研究分野では、人間の乳幼児期から思春期・青年期までの種々の発達段階での心理・行動を分析し、発達加速現象や心身相関、対人関係やコミュニケーションの発達と障がいについて、行動の生物学的基盤を視野に入れた理解をめざしている。
  • 行動生理学研究分野では、人間や動物の「食べる」行動を出発点にして、神経科学的研究を進め、高次脳機能の解明をめざしている。
  • 行動統計科学研究分野では、行動データに内在する潜在構造を統計学的に探るために、統計解析法の基礎となる数理モデルと統計解析を実現するための演算アルゴリズムの研究開発をしている。
  • 生物人類学研究分野では、形態と行動の関連を解明することからヒト特異的な適応のあり方を探求することをねらって、ヒトと霊長類の運動機構と運動制御機構に関する機能形態学的研究を行っている。
  • 比較行動学研究分野では、野生ニホンザルや動物園の野生動物の行動観察を通じて、それぞれの動物の生き様を描きながら、ヒトにいたる行動の進化を明らかにすることを目的としている。

 行動生態学講座の5つの研究分野では、人と動物を対象にして、実験室における顕微鏡下での微細な研究手法から野生動物や人の行動観察、古人類の化石発掘、さらにはコンピュータを用いてのシミュレーションなどの多様な方法を用いて、行動の研究を進めている。
 行動生態学講座では、生物全体を見渡す広い視点を保ちながら、基礎的な研究テーマから最新の研究テーマまでを題材にして、教員と学生が実験や調査・観察、そして得られたデータの解析を行い、新たな知を発信するための共同作業を続けている。この知的ワールドから最新の成果を世界に向けて発信している。
 なお、行動生態学講座は、人間行動学講座と共に、行動学系として協力しながら教育・研究にあたっている。