学生インタビュー★
岡本工介さん
一般社団法人タウンスペースWAKWAK
インタビュアー:人間科学研究科 太田朱里
2021/2/4(木)、高槻市富田地域にある第四中学校で行われた「いまとみらい科」の授業を見学させていただきました。この日はゲストとして、一般社団法人タウンスペースWAKWAKの岡本工介さんが招かれていました。タウンスペースWAKWAKでは、大阪北部地震後多セクターとの共創の中で「未来にわたり住み続けたい町」コミュニティ再生プロジェクトを行っています。このプロジェクトには、OOS協定を結んでいる大阪大学大学院人間科学研究科も関わり、学校の授業に地域と大学が参画し授業づくりを行っています。。今回の授業はその一環として「子どもの居場所づくり」がテーマでした。今回は2回目の授業ということで、前半は1回目の授業から生徒たちが感じた疑問点を岡本さんに質問し、後半は岡本さんから計画の概要をお聞きしました。
まず前半の質問タイムでは代表の生徒たちの司会・進行のもと、授業が進められていきました。司会の生徒が他の生徒を指名して岡本さんに質問を投げかけるという形式でしたが、どの生徒も当てられたらしっかり質問できていたことに感心しました。生徒たちが持っている用紙を後ろから覗き見してみると、事前に考えた質問を記入する欄がありそれぞれが1、2問ほどの質問を用意してきていました。当てられた生徒はその用意した質問を岡本さんに投げかけていくのですが、同じような質問は1つもなく、生徒一人一人がしっかり自分の意見を持って授業に臨んでいる様子が伺えました。さらに、質問の内容がまとまらない生徒も数名いましたが、その生徒たちも当てられたその場で質問を考え発言している様子を見て、どの生徒も自分で考える力を持っているのだなと感じました。
授業の後半では、岡本さんからパワーポイントを使って今後のまちづくりについての概要などが生徒たちに説明されました。そして、最後に岡本さんからこのプロジェクトにとても重要な「お願い」が生徒たちに出されました。それは、民家を改装してこれから開設するコミュニティスペースの名前を付けるという大役です。現在、タウンスペースWAKWAKは活動の1つとしてこども食堂の運営を行っており、その1つが「わくわく食堂」という名前なのだそうですが、これも彼らの先輩にあたる生徒たちが名付けたものだということでした。一人一人、しっかりと自分の意見を持って考えることができる生徒たちなら、新しく創られるコミュニティスペースにぴったりな素敵な名前を考えてくれるだろうと期待が膨らみました。
地域・家庭・学校・行政・大学・企業など、たくさんの人たちの協働によってどんな町が創られていくのかと、とてもワクワクしました。
(文責:太田朱里)