REPORT 第7回大阪大学オムニサイト協定シンポジウムを開催しました

2025/03/10(Mon) - 09:00
日時2025年 2月 7日(金)14:30~16:30
場所大阪大学人間科学研究科 東館2階ユメンヌホール
主催大阪大学人間科学研究科 附属未来共創センター

プログラム

14:00開会 大阪大学オムニサイト(OOS)の現状のご紹介
西森 年寿 人間科学研究科長よりご挨拶
新OOS協定のご紹介 協定担当:中井 宏 准教授
14:45講演「やっかいな問題に向きあう: 学際共創の取り組みと課題」
COデザインセンター 教授 山崎 吾郎
15:50ディスカッション
16:30閉会
17:00情報交換会 (於 阪大病院スカイレストラン)

人間科学研究科附属未来共創センター「第7回大阪大学オムニサイト協定シンポジウム」は、2025年2月7日(金)、吹田キャンパス人間科学研究科東館2階ユメンヌホールで開催されました。オムニサイト協定24団体のうち15団体にご参加いただき、参加者は人間科学研究科関係者を含めて70名でした。

当日は、人間科学研究科プロジェクトIMPACT小牧事務室長が司会進行を務め、冒頭で人間科学研究科長 西森年寿より開会の挨拶がありました。

続いて、新OOS協定先であるあいおいニッセイ同和損害保険株式会社について、協定担当の中井宏准教授から紹介があり、IT技術が人々の運転に与える影響について、心理、行動学の観点から今後共同研究を進めていく予定であるとの報告がありました。また、同社の田中一郎氏からはテレマティクス技術を活用した安全運転の推進事業について説明がありました。

続いて、COデザインセンター 教授 山崎吾郎より、「やっかいな問題に向きあう: 学際共創の取り組みと課題」と題して講演がありました。単一分野の知見で解決できる「単純な問題」、複数分野の連携が求められる「複雑な問題」に対して、「やっかいな問題」の特徴は、正解がない、終わりがない、などであることが説明され、そのような問題に対してどのような取り組み姿勢が必要であるかが説明されました。また、大阪大学が自治体、企業、NPO等と共に実施している長期のプロジェクト型科目である「超域イノベーション総合」、社会人と大学院生の協働で実施される「リサーチゼミ」、大学院生が主専攻以外の分野を学ぶ「高度副プログラム」の内容が、「やっかいな問題」に向き合う学際共創的な具体的実践として紹介されました。

その後、参加者は5~6人のグループに分かれて、講演を聞いての感想や、自身の日常の中で遭遇する「やっかいな問題」の例や対処法についてディスカッションを行いました。グループ分けは多様な協定団体からの参加者、大阪大学関係者が混ざり合うように設定され、自己紹介でアイスブレイクを行った後、活発な意見交換が行われました。また、12グループのうち6グループには学生がファシリテーターとして加わり、ディスカッション終了後はファシリテーターの学生6名が前に出て、自分のグループのディスカッション内容を全体に共有し、それぞれの発表内容に対して山崎教授がコメントしました。

講演とその内容を踏まえたディスカッションを通して、学際共創による社会課題への向き合い方について理解を深めるとともに、参加者相互の交流を図ることができました。

最後に西森研究科長より、参加者への感謝と、引き続きのご協力のお願いが述べられ、閉会しました。

当日は雪の降る天候にもかかわらず、国内外から多くの方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。改めて御礼申し上げます。

西森研究科長による開会挨拶
中井准教授による新OOS協定の紹介
山崎教授による講演
山崎教授による講演
グループディスカッションの内容の全体共有の様子