REPORT ランチトーク☀1 ジャーナル『未来共創』発刊記念 共生と共創

2020/08/07(Fri) - 01:58
 

REPORT


ランチトーク☀1

ジャーナル『未来共創』発刊記念 
共生と共創

 

 

日時:2020年7月21日(火)12:10~13:20
場所:オンライン 使用アプリ:Zoom
話題提供:
  • 栗本英世(人間科学研究科教授)
  • 八木景之(人間科学研究科博士後期課程)
  • 織田和明(人間科学研究科特任研究員)
参加者:約30人

 

 コロナ禍のためにしばらく中断していたランチトークですが、ZOOMを使用してオンラインで開催しました。

 今回はジャーナル『未来共創』の発刊を記念してジャーナルの「特集1共創・共創知とはなにか」を執筆した栗本先生・八木さん・織田の3人が話題提供者となって「共生と共創」をテーマにディスカッションをしました。これまでのようにランチを囲んで開催することはできませんでしたが、参加者の皆様のおかげで盛況となりました。

 共生と共創は近年広く社会で用いられている言葉です。既存の「共生と共創」とは一線を画した「人間科学型」の共生と共創を考えることが今の私たちの課題となっています。そのために栗本先生は科学技術信仰から距離を取って人文社会学の知を活かした共創を主張し、八木さんは「人間が主役」の共創であることを強調します。織田は「スマート」には解決できない課題に対して泥臭い地道に取り組んでいく姿勢に人間科学研究科の共生と共創の特長を見出します。

 全体討議ではテクノロジーや大資本と我々の距離感、マジョリティがマイノリティに「共生」を強いることで結果として「同化」に至ってしまうこと、「仲間」と排除についてなどについて熱のこもった討議となりました。ジャーナル『未来共創』をきっかけにさらに議論を深めることができました。このような地道な議論の場を今後も設けていきたいと思います。

(織田和明)