REPORT まなびのカフェ「コロナ時代に考える多文化共生」Q&A

2020/12/04(Fri) - 11:00
 

REPORT

まなびのカフェ「コロナ時代に考える多文化共生」Q&A

 

2020年11月28日(土)に、箕面市国際交流協会と大阪大学人間科学研究科附属未来共創センターのコラボ・イベントとして、まなびのカフェ「コロナ時代に考える多文化共生」をオンラインで実施しました。8か国からの多様な参加者にご参加いただき、コロナ禍での状況を共有しました。

その際にいただいたすべての質問にお答えできなかったので、こちらのサイトで、可能な限りのQ&Aを掲載します。イベントにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

 

講師:
  • 小笠原 理恵 大阪大学大学院人間科学研究科助教
  • ゼア ローズ 箕面市国際交流員
  • クラウディア エリウス オセゲダ フィゲロア 箕面市国際交流員

 

Q1. ニュージーランドとメキシコではコロナ追跡アプリはどのようになっていますか。また、プライバシーに関しての問題は出ていませんか。

A

ゼアさん:
(ニュージーランド)
第3者や政府が見ないように、自分の日記のような形で、感染の場所に行くときなどにアプリから通知があります。

クラウディアさん:
(メキシコ)
メキシコでは追跡アプリではないが、何か質問があったときに、スサナ・ディスタンシアというコロナ対策のキャラクターにネット上で聞いて、回答をもらうことができます。

 

Q2. 中国、スウェーデンでの感染者への非難、差別はどうなっているのでしょうか?

A

小笠原先生: スウェーデンの情報(ネットや論文)からは、あまり感染者への差別はみられないようでした。(生の声を聴いたわけでないので、表面にでてきてないだけかもしれません。)初期におこった高齢者施設のクラスターへの非難はあったようです。中国のほうでは、非難の声があったようで、ある地域からの感染が報告されるとその地域を封鎖したり…といったことを徹底していたので、感染地域からくる人、という点には敏感な反応があったように思います。

ソウさん:
(中国)
地域封鎖などの厳格な対応は、命を守るためなので納得できることです。ルールを守らない人に対して、批判があがるのは仕方ないことかなと思います。

 

Q3. ゼアさんとクラウディアさんは、COVID-19に関する情報をどのような媒体・方法で入手しますか?日本語のサイトなのでしょうか、それともそれぞれの言語のサイトでしょうか。よく利用するSNSなども知りたいです。

A

ゼアさん: COVID-19に関する情報はニュージーランドのニュースサイト、ニュージーランドの政府のウエブサイト、日本のニュースサイト、WHOのウエブサイトで見ています。

クラウディアさん: メキシコ政府のホームページ[https://coronavirus.gob.mx/]で調べます。また、家族や友だちからも情報を入手しています。日本語でコロナ禍情報を調べて、病気などに使われる専門用語を勉強しています。よく利用するSNSはFacebookとWhatsappです。

 

Q4. 情報が多すぎて不安になった、という意見が講演中にありましたが、不確かな情報にはどのように対応していましたか。

A

クラウディアさん: メキシコの家族や、イタリアの友人から話を聞いたりしていました。日本の情報は専門的な情報が多く、情報量がいっぱいなので、すぐに読めないので緊張してしまい、不安になります。

 

Q5. ニュージーランドやメキシコに住む家族・友人とのビジュアル・コミュニケーションはスマホ利用ですか?PCですか?

A

ゼアさん: スマホも、パソコンも利用しています。

クラウディアさん: 私は毎日メキシコに住む家族及び友だちとスマートフォンのテレビ電話で話し、またメールも送ります。メキシコとの時差は14時間あるので、朝早く起きて、すぐに電話し、夜も寝る前に電話します。

 

Q6. ニュージーランド、メキシコ政府によるCOVID-19対策に対して、そこに住む人びとはどのような評価をしていますか?

A

ゼアさん: 私はニュージーランドにいないので、ニュースで見た情報や家族と友達から聞いた話ですが、政府の政策にポジティブな評価が多いです。もちろん政府の方針について文句を言ったりしている人もいますが、ほとんど政府の対策などに反対していないと思います。

クラウディアさん: メキシコに住む人々の約80%が対策を実施しています。ほとんど不満が出ていません。

 

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