2022/11/27(Sun) - 10:00
実施日時 | 2022年11月27日(日) 14:00~16:30 |
実施場所 | オンライン |
参加者数 | 20代から70代までの9人 |
実施内容
「被ばく体験を聞いて、何を感じるだろう?」「聞いてしまったわたしはどうしたらいいんだろう?」という2つの問いをテーマとして、被ばく伝承を聞き、参加者全員で感想を共有した。
伝承は、ヒバク2世の語ろうの立ち上げメンバーで広島市被爆証言伝承者として活動しておられる佐々木佐久子さんをお招きした。被ばく証言と伝承活動をするなかで考えてきたことについてお話しいただいた。
プロジェクトの考察
当日の参加者は、年齢の幅もひろく、戦争体験にふれた経験についてもバラバラだった。佐々木さんは、ご家族を含む3名、全く違う年齢、立場の被ばくについて、8月6日当日だけでなく、その後の生活にも言及しながらお話しくださった。佐々木さん自身の想像する心情や、ご家族との間柄で感じていること、地理や当時の生活の様子も盛り込まれており、聞き手が想像するための工夫がちりばめられていた。
後半の感想共有では、印象に残った場面や自分の生活に引きつけて考えたことなどが共有された。実施後のアンケートでは、「それぞれの感想を共有することでより考えが深まった」との感想もあった。一方で、「聞いたひとがこれからどうしていくのかという話し合いが出来たらいい」との感想もあった。今後は、より踏み込んだ問いをあえて取り挙げ、平和学習で取り扱われることのさき、戦争体験について日常の中で考え活動しているひとが、今まさに戸惑うこと、問うていることを共有することで、あまり戦争体験に触れたことのない参加者にとっても戦争体験の新しい触れ方に出会える機会をつくる事ができるのではないかと考えている。