2025/11/05(Wed) - 10:00
| 実施日 |
2025年8月28日(木) 13:30-15:00 |
| 開催方法 |
対面・オンライン |
| 参加者数 |
142人 |
第21回比較行動学研究セミナーを、対面とZoomを使用したオンラインでのハイブリッド形式で開催しました。今野先生からイヌの「性格」について講演していただきました。
イヌ(Canis familiaris)は最古の家畜として知られており、古くからヒトと一緒に暮らしてきました。ヒトに外向性や協調性といった性格があるように、イヌも多様な性格があります。イヌの性格を測るためには、質問紙尺度法(アンケート)や行動評定法(遊びや音での反応)、性格の遺伝率が用いられます。
補助犬や作業犬など、イヌは様々な分野で活躍しています。これらの使役犬になるための訓練では、どのような性格のイヌが合格しやすいのでしょうか、合格しやすい遺伝子型はあるのでしょうか。今野先生は麻薬探知の訓練犬を対象として研究を行われています。今野先生の研究から、訓練犬の行動と訓練士からの評定によって訓練集中性が高いと合格しやすいこと、合格したイヌの遺伝子データからOXTR遺伝子型が訓練への応答性に影響していることが明らかにされました。
講演終了後には、イヌの性格が変化する可能性はあるのか、今後変わっていく可能性があるにもかかわらず、イヌのある地点での性格をはかる必要があるのか、といった質問があり、学生だけではなく、一般の方々を交えてセミナーの終了時間まで熱い議論を行うことが出来ました。
セミナーに参加いただいた皆さま、なにより集中講義と本セミナーを引き受けてくださった今野先生にこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。