実施報告
日時: 2021年3月5日(金)
場所: オンライン(Zoom)での開催
主催: 大阪大学大学院人間科学研究科 附属未来共創センター
◆プログラム
- 第一部/公開シンポジウム
- 【開会挨拶】:臼井伸之介(大阪大学人間科学研究科長)
- 【キーノートトーク】山中浩司(附属未来共創センター長)
「OOSと共創知」 - 【取り組み事例の紹介】当日参加15団体からの活動報告
一般社団法人全国自治会活動支援ネット/一般社団法人タウンスペースWAKWAK/一般社団法人地域情報共創センター/岩手県九戸郡野田村/NPO法人おおさかこども多文化センター/NPO法人北いわて未来ラボ/愛媛大学社会共創学部/大阪市教育委員会事務局/共和メディカル株式会社/ジャトー株式会社/新安世紀教育安全科技研究院/中銀インテグレーション株式会社/認定NPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)/野村地域自治振興協議会/パナソニックホームズ株式会社街づくり事業開発部(50音順)
- 第二部/OOSパートナーズディスカッション
- 「あたら市」の社会課題の解決にむけたアイデアを提示する
- 【閉会挨拶】:渥美公秀(附属未来共創副センター長)
◆参加者
企業・NPO・自治体・大学教員や学生を含む60名程度
人間科学研究科長からのご挨拶
◆内容
第一部の各団体様からのご発表では、1団体3分ほどで、今年の活動内容をご報告いただきました。どのような課題意識のもとでいかなる活動を展開されているのか、コロナによって発生した諸課題をどのように対応されたのかについても発表いただきました。教育から高齢者支援、防災活動からコミュニティづくり活動まで、多様な活動を展開されている方々が国を跨いでご参加くださいました。日本語と中国語の通訳を担う学生さんもおり、まさに多文化・他セクターの方々と交流できた時間となりました。
(※プライバシー保護のため、写真にモザイクをしています。)
第二部のディスカッションでは、参加者が8チームに分かれ、架空の市「あたら市」における社会課題の解決に向けたアイデアを出し合いました。1つのチームには企業役員・行政職員・NPOスタッフ・大阪大学教員など様々な立場の方が集まり、学生が取りまとめ役を務めました。ディスカッションではそれぞれの立場の方々が自らの活動や興味関心に近い形でアイデアを出し合う姿がみられました。さいごにそれぞれの班が何を話したかについて発表しました。以下に参加した学生の声を載せます。
(※プライバシー保護のため、写真にモザイクをしています。)
〈ディスカッションに参加した学生の声〉
○学生の声1
私たちのグループには、NGO、企業、大学に所属する日本、そして中国出身の人が集まって話し合うまさに共創の場となりました。私たちは沿岸部の再開発エリアにおける防災につながるネットワークの構築を課題にしました。メンバーそれぞれが自身の詳しいことや、これまでの経験を踏まえて意見を出し合っていくと、大学生を中心にして小中高生に向けて防災イベントを企画すれば保護者や高齢社会も巻き込んだイベントになっていくから、ネットワークの構築が進むのではないかという答えが見えてきました。ディスカッションを通じて皆さんの厚い経験を交換することができたと思います。とても有意義な会でした。
○学生の声2
Zoomでのディスカッションとのことで緊張しましたが、さまざまな方々が積極的に発言してくださったので無事に話を進めることができました。今回のディスカッションを通して各団体がどのような活動をしているのかについて話を伺うことができてよかったと思います。また全体の発表を聞いて、高齢者や外国人の問題が多くの方にとって課題として認識されていることに気づくこともできました。
○学生の声3
後半部は、4つの課題に対する解決策のアイデアをお話しくださる方もいれば、専門とは異なるのでまずは話を聞くだけにする、など、いろんなスタンスで始まりました。最初は震災を専門的に取り組まれている方のお話しを聞き話の土台を築きましたが、その後は普段は震災と関係のない分野で活躍されている方が、「自分のこの技術が活用できるのでは」、もしくは「このような視点が必要なのではないか」、とお互いの得意分野を的確に引き出しながら、アイデアをさらに発展させていくことができました。普段は自分の専門分野にとどまってしまいますが、異なる分野で活躍されている方との交流がこのように新しい刺激にあふれているのかと衝撃を受けたので、またこのような機会が得られたらいいなと思いました。
来年度のシンポジウムは対面で開催できれば、と渥美副センター長のお話しで終了いたしました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。来年、対面でお会いできることを楽しみにしております。
(文責:冨安・櫻木)