人間科学をひろげよう

記念式典&公開シンポジウム「つながれ人間科学」

人間科学宣言

人間科学宣言

人間科学は、人間という存在を究明しようとする様々な学問分野で構成され、その成果は、すべての人間の尊厳と幸福に資するために用いられる。そのため、多様な人々と出会い対話を重ねる場を重視し、学問知と社会に遍在する知との交差から新たな知を紡ぎ、新しい社会を創造することを目指す。

1972年に初めて人間科学の考究を担う学術機関が大阪大学に創設されて以来、全国各地の大学で人間科学の名のもとに大きな動きが形成されてきた。わが国の人間科学50周年となる節目に、人間科学がめざす未来に向けて、以下のとおり宣言する。

  • 一.人間科学は、多様な学問領域の創発的な発展をめざして、研究・教育・実践において活発な相互交流を行う。 
  • 一.人間科学は、学術的専門性を狭く規定することなく、多様な人々との交流から学び、社会課題に人々とともに取り組む。 
  • 一.人間科学は、人間の営為に関心をもつ人々を、社会を支え創造していく新たな人材として育成する。 
  • 一.人間科学は、誰の誰に向けた取り組みなのか、そこから生まれる知は誰に属するのかといった問いを堅持する。

以上をもって、人間科学は、人類の未来に深く貢献する学問としてその固有の存在意義を追求し続ける。

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