あつまれ、ひろがれ、人間科学

「2022人間科学サミット in OSAKA」は終了いたしました。
本サイトは当日イベントの記録と今後のビジョンを御覧いただける記念サイトとなっております 。
また、本サイトに記載の教員所属は開催当時のものとなります。

人間科学宣言

PROGRAM

このマークのイベントは、特に高校生のみなさんに特におすすめのイベントです!

12.3 SAT人間科学を知ろう

  • セッション1
  • 10:00-12:00
  • @大集会室

超高齢社会:人間科学部の貢献 これまでとこれから

このセッションでは高齢社会に関して人間科学部が研究してきたこと、そしてこれからの研究についてお話します。高齢者の方々に学生が調査員としてインタビューや認知アセスメントをしてきた実績や、医学部・歯学部・工学部との連携をご紹介します。

オーガナイザー

権藤恭之(大阪大学)報告記事

登 壇

斉藤弥生(大阪大学)、山口宰(大阪大学・社会福祉法人光朔会オリンピア)、中川威(国立長寿医療研究センター)、Peter Martin(Iowa State University)

  • セッション2
  • 13:15-15:15
  • @大集会室

気候変動時代における「人間」を問う:人新世と人間科学

産業革命以降、人が健康になるほど環境が劣悪になり気候変動につながる、また環境・気候変動によって人が病気になるというループが繰り返されています。このセッションでは環境や気候変動の問題を人間科学の視点から考えます。

オーガナイザー

モハーチ ゲルゲイ(大阪大学)報告記事

登 壇

Anders Blok(University of Copenhagen)、中野佳裕(立教大学)、高室幸子(一般社団法人パースペクティブ)、森田敦郎(大阪大学)

  • セッション3
  • 15:30-17:30
  • @大集会室

時代とともに生きる心理的支援

うつ病、適応障害、ひきこもり、発達障害、依存症など、メンタルヘルスの話題を耳にすることが多い毎日です。このセッションではこころの支援の過去・現在・未来について、臨床心理学の立場から探っていきます。

オーガナイザー

大阪大学大学院人間科学研究科臨床心理学研究分野
報告記事

司 会

野村晴夫(大阪大学)

登 壇

井村修(奈良大学・大阪大学)、佐々木淳(大阪大学)、村中誠司(大阪大学)、サトウタツヤ(立命館大学)

  • 大阪大学人間科学部創立50周年記念パーティー
  • 18:30-20:30
  • @リーガロイヤルホテル(大阪)[17:30 受付開始]

12.4 SUN人間科学をひろげよう

  • 未来共創センターSDGsシンポジウム
  • 9:30-13:00
  • @大集会室

共に生きる社会を共に創る:貧困、不平等、災害にあらがい住み続けられるまちづくり

附属未来共創センターでは、誰ひとり取り残さない社会の実現に向けて、人間科学研究科と市民、NPO・NGO、行政、企業など社会と連携してきました。「共生」を担う人材育成を行う「未来共生イノベーター博士課程プログラム」が10周年、「共創知」の創出のしくみである「大阪大学オムニサイト協定(OOS)」は5周年を迎えました。本シンポジウムでは、附属未来共創センターが取り組んできた教育、研究、活動の成果と課題を通じて、共に生きる社会を共に創る社学連携の可能性を討論します。

内容詳細

ディスカッション1貧困・不平等にあらがう

コーディネーター

志水宏吉(大阪大学大学院人間科学研究科・教授 )
報告記事

パネリスト

藪中孝太朗(株式会社IC・代表取締役)、堀口安奈(株式会社Adelante・代表取締役)、岡本工介(一般社団法人 タウンスペースWAKWAK・事務局長 )、福井康太(大阪大学大学院法学研究科・教授 )

ディスカッション2住み続けられるまちづくり―大災害の時代に

コーディネーター

石塚裕子(大阪大学大学院人間科学研究科 附属未来共創センター・講師)報告記事

パネリスト

高原耕平(公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 人と防災未来センター・主任研究員)、小田祐士(岩手県野田村役場・村長)、高岡伊織(愛媛県西予市野村地域高校生グループ「Nジオチャレ」・代表)、玉川裕貴(岩手県立久慈工業高等学校3年生)、山形一真(岩手県立久慈工業高等学校3年生)、稲場圭信(大阪大学大学院人間科学研究科・教授)

  • 記念式典&公開シンポジウム「つながれ人間科学」
  • 14:00-17:00
  • @大集会室

第一部:大阪大学人間科学部・人間科学研究科創立50周年記念式典 

報告記事
1.式辞

大学院人間科学研究科 渥美公秀研究科長

2.挨拶

大阪大学 西尾章治郎総長

3.祝辞

高等教育局局長祝辞 古田和之大学振興課長

4.祝辞

学校法人立命館 仲谷善雄総長

5.謝辞

渥美公秀研究科長

高校生におすすめ第二部:全国人間科学ネットワーク設立記念公開シンポジウム

報告記事
1.設立趣意説明

2.基調報告

人間科学の現在:参加部局アンケート集計より(大阪大学 吉川徹)

アンケート調査報告書
3.リレートーク

「新たな社会の創造に取り組む人間科学の連携」※

4.出席大学紹介

出席18大学部局長等

5.人間科学宣言発出

渥美公秀研究科長

人間科学宣言
6.閉会挨拶

※1)文教大学 人間科学部/神田信彦学部長 2)早稲田大学 人間科学学術院/三嶋博之学術院長 3)専修大学 人間科学部/嶋根克己前学部長 4)武蔵野大学 人間科学部/辻惠介学部長 5)島根大学 人間科学部/磯村実学部長

報道

新聞記事

常設常設企画展示高校生におすすめ

  • ・全国人間科学系部局連携ネットワーク加盟大学展示
  • ・入学受験案内等資料配布
  • @大会議室、会議室4、中集会室
  • 大阪大学人間科学部50周年「記憶と記録の部屋」
    報告記事
  • 大阪大学人間科学部付属未来共創センター展示
※大阪トヨタ自動車(株)、ダイハツ工業(株)ダイハツ保健センター、パナソニックホームズ(株)街づくり事業開発部、一般社団法人 地域情報共創センター、一般社団法人 タウンスペースWAKWAK 、NPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク、岩手県野田村役場、ジャトー(株)、愛媛県西予市野村地域自治振興協議会 、吹田市社会福祉協議会 、老いと死の研究ラボ(GONENGOとの共同開発) 、未来共生プログラム+大阪市教育委員会
  • 全国人間科学系部局連携ネットワーク
  • 加盟大学展示・加盟大学入学受験案内等 資料配布 報告記事

MESSAGE

渥美 公秀

大阪大学大学院人間科学研究科研究科長・教授(共生行動論)

渥美 公秀

Atsumi Tomohide

  • 人間科学研究科代表
  • 「全国人間科学ネットワーク設立記念式典」開催代表

1972年に大阪大学人間科学部は全国で初めて人間科学の名を冠した学部になりました。創立50周年記念行事は人間科学の過去・現在・未来という構成で、人間科学部の半世紀にわたる歩み、現在の特色ある活動、そして、未来への展望をお示しするものとなっています。

この50年の間に、全国に40以上の人間科学を名称に含む部局ができました。そこで、大阪大学人間科学部・人間科学研究科の創立50周年を機に、研究はもちろん、教育や社会連携の面でも人間科学らしい実践をさらに進めようという目的で、大阪大学、東京の文教大学、早稲田大学、島根大学、4つの大学が中心になって全国の大学の人間科学系の部局に呼びかけ、この度、連携ネットワーク設立の運びとなりました。

12月4日に開催される「全国人間科学系部局連携ネットワーク設立記念式典」は、「あつまれ、ひろがれ人間科学」のタイトルのもと、大阪大学人間科学部・人間科学研究科の創立50周年への祝辞を頂戴し、全国の人間科学部の代表の方々から新たな社会の創造に取り組む人間科学の連携についてお話し頂いて、「人間科学宣言」を発信します。全国に広がる人間科学系部局が一堂に会するまたとない機会となりますので、高校生の皆さん、そして、幅広い年代の方々にぜひお越し頂きたいと願っています。

権藤 恭之

大阪大学大学院人間科学研究科教授(臨床死生学・老年行動学)

権藤 恭之

Gondo Yasuyuki

  • 公開セッション1「超高齢社会:人間科学部の貢献 これまでとこれから」代表

セッションでは高齢社会に関して、10年後に役に立つような研究知見を見出すために人間科学部が研究してきたこと、そしてこれからの研究についてお話します。

大阪大学人間科学部では多くの先生方が高齢者や高齢社会をテーマにした研究をしています。私は、“年を取る”ということはどういうことなのかということで、12年前から医学部と歯学部と外部の研究所と共同で、コホート調査と言われる地域の高齢者を対象にした長期の縦断研究をやっています。

私たちの研究では、実際に高齢者の方々に学生が調査員としてインタビューや認知アセスメントをする機会が豊富です。今後は、高齢者の方と学生が意見交換する機会を増やしていこうと思っています。

高齢者の方も若い人が何を考えているかを知ることができ、若い人は全く自分の知らない世界や価値観を聞くことができるので、お互いにとっての勉強の場になっています。そういう機会がたくさん持てるのが人間科学部のいいところかなと思います。

また、医学部とか歯学部とか工学部とも一緒に研究したりするので、幅広いものの視点から高齢社会を見れるんではないかというふうに思っています。

モハーチ ゲルゲイ

大阪大学大学院人間科学研究科准教授(コンフリクトと共生)

モハーチ ゲルゲイ

Mohácsi Gergely

  • 公開セッション2「気候変動時代における「人間」を問う:人新世と人間科学」代表

産業革命以降の歴史をみると、人が健康になれば健康になるほど、環境が劣悪になり気候変動のような現象につながる、そして気候変動によって人がまた病気になるというようなループが繰り返されることがわかります。

分かりやすい事例だと、私たちが飲んでいる薬は分解せずに一部は体の中から出てきます。尿に含まれて体外排出される薬効成分は人間には影響ないけれども微生物や鳥や小さい魚にとって人間の薬は微量でも悪影響を及ぼします。人間の健康になればそれで終わりっていう話ではありません。医薬品は自然環境への負担となることに目を向ける必要があります。

環境問題は若者が関心を持っているテーマだと私は思います。環境問題、気候変動なら工学や自然科学を学ぶということを考える学生のみなさんには、人間科学も視野に入れてほしい。人間科学においても、環境や生態系に対する意識は近年の研究動向として無視できないものになっています。

今回のシンポジウムはこのような研究動向を紹介しますので、環境問題に興味を持つみなさんにぜひ来ていただきたいと思います。

佐々木 淳

大阪大学大学院人間科学研究科准教授(臨床心理学)

佐々木 淳

Sasaki Jun

  • 公開セッション3「時代とともに生きる心理的支援」代表

うつ病、適応障害、ひきこもり、発達障害、依存症など、メンタルヘルスの話題を耳にすることが多い毎日です。このシンポジウムはこころの支援の過去・現在・未来について、臨床心理学の立場から探っていきます。

こころの支援には長らく臨床心理士が活躍をしてきましたが、公認心理師という国家資格が成立したのを機に、こころの専門家が果たすべき役割などに変化があらわれてきています。

さらに、このコロナ禍によってアプリやオンラインのカウンセリングなど、こころの支援にもバリエーションがもたらされました。これからの時代はデジタルツールを使った支援も盛んに行われていくことでしょう。

この時代の中で、こころの支援はどのように変化していくのでしょうか?それを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。また、大学や大学院での学びや仕事についてもご紹介します。

こころの専門家、こころの専門家になりたい方、こころの支援に興味のある方にぜひ聞いていただきたいシンポジウムです。

志水 宏吉

大阪大学大学院人間科学研究科教授(共生社会論)

志水 宏吉

Shimizu Koukichi

  • 未来共創センターSDGsシンポジウム「共に生きる社会を共に創る:貧困、不平等、災害にあらがい住み続けられるまちづくり」(OOS協定&未来共生プログラム)代表

SDGsの切り口で我々の活動を知っていただき、いろいろな可能性を一緒に議論していこうじゃないかという趣旨で、シンポジウムを企画しました。

これまでは大学は大学で研究して、その成果を発信し社会の外で利用する、活用するという形が普通でしたが、人間科学部はもっともっと教員や学生が大学から社会に出ていき、いろいろな現場に飛び込んでそこの人たちと関わりながら、新たな知識、協創知を生み出していこうという、アクティブな役割を願って立ち上げた組織です。

人間科学というと、本を読んで思考を巡らしてというイメージが強いかもしれませんが、社会と繋がりを持ち、貧困に打ち勝つ、不平等を是正する、災害が来た時に負けないで立ち直れるような人間・町づくりをしていくなど、旧来やってきたことを新しい言語を使って整理し直そうという趣旨もあります。

このシンポジウムは何か新たな気づきとか刺激の場にしたい。そして、楽しく面白く刺激的にやりたいなという風に考えています。シンポジウムに参加して進路が変わった、人生に新たな展開があった、というような人が一人でも出てきたら素晴らしいと思います。

ACCESS

会場

大阪市中央公会堂
〒530-0005 大阪市北区中之島1-1-27

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