Wed, 07/17/2024 - 08:00 研究情報

安全を知り、子どもの事故を防ぐ「子どもを全力で守る本」出版


2024年6月25日

分野: 人文・社会科学系
キーワード: 子ども、子育て、安全、事故予防

\全国約 350 人のご寄附で完成!/
安全を知り、子どもの事故を防ぐ
「子どもを全力で守る本」出版
【6/29(土) 全国書店/電子書籍で発売開始】

❖ 概要

 大阪大学大学院人間科学研究科 附属未来共創センター 子どもの安全ラボは、2020 年に実施したクラウドファンディングと未来基金特定プロジェクト支援へのご寄附により製作した「~事故・ケガで我が子を死なせたいために~子どもを全力で守る本」を、6 月 29 日(土)より全国書店にて出版いたします。(いそっぷ社/税込 1650 円 Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングで電子書籍同時発売)


図1 編著者中井、岡、㈱ミヤビカクリエイティブスタッフ、イラストレーター上田バロン氏、全員が子育て中。

❖ 知ることで防げる「子どもの事故」をなくすために

 「子どもの安全ラボ」は 2020 年、人間科学研究科安全行動学研究分野 中井宏准教授が中心となり、同研究科附属未来共創センターのオープンプロジェクトとして設立されました。同特任研究員(当時)で、夫を子どもの救助死で亡くした岡真裕美氏とともに、子どもの事故に関する調査研究や事故予防の 啓発活動を精力的に行ってきました。
  日本の子ども(0 歳から 14 歳)の死因で「不慮の事故」「交通事故」は常に上位にありますが、その中にはベランダからの転落、河川での溺水など、大人が予防について正しい知識 を持ち、対策することで防げる事故が多くあります。
 しかし、子育ては当事者が年々入れ替わるため、過去の事故の教訓が継承されにくく、さらに現在は情報が氾濫し正しい情報を精査しにくいという課題があります。そこで、子どもの安全ラボでは、「本」という形で、エビデンスに基づいた子どもの事故・ケガ発生のメカニズムと予防方法を届けたいと考えました。

❖ 大阪大学クラウドファンディングと未来基金へのご寄附

 本を製作するための費用については、2020 年 4 月~6 月に実施したクラウドファンディング、および 2024 年 3 月末まで実施した大阪大学未来基金内特定プロジェクト支援でご支援を募りました。結果としては、クラウドファンディングでは274 人の方から計約 400 万円の、未来基金では約 50 人の方からご支援をいただきました。今回、その資金を活用し、「~事故・ケガで我が子を死なせないために~子どもを全力で守る本」が完成しました。


※クラウドファンディングの詳細については以下のサイトをご参照ください。
子育て世代が知っておくべき、日常に潜む危険を伝えたい https://readyfor.jp/projects/bookstart

❖ 本書の特徴

 本書は、以下のような特徴を備え、子どもと関わる幅広い世代の方に読んでいただきやすい内容となっています。
  (1)パパ、ママ、小学生男児、中学生女児の 4 人家族の何気ない日常に潜む様々な事故を挙げ、どんな状況でなぜ起きるのかを 4 コママンガで紹介。マスコットキャラクター「クマちゃん」が解説するストーリー
 (2)事故ごとに特に注意してほしいポイントを強調し、振り返りやすい
 (3)子育て本に抵抗がある方にも手に取ってもらいやすいデザインと専門書よりも柔らかい文体で読みやすい子どもに関わる多くの方々に読んでいただき、誰もが安全に暮らせる社会への一助となれば嬉しく思います。

❖ 本書の詳細

著者:大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター子どもの安全ラボ 中井宏/岡 真裕美
書名:『子どもを全力で守る本』
出版社:いそっぷ社
出版年:2024 年
価格:税込 1650 円
取扱:全国書店/Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングで電子書籍同時発売

❖ 本件に関する問い合わせ先

大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター子どもの安全ラボ(オープンプロジェクト)

中井 宏(大阪大学大学院人間科学研究科 准教授)
E-mail:h.nakai.hus@osaka-u.ac.jp

岡 真裕美(大阪総合保育大学 非常勤講師)
E-mail:jikoyobou@gmail.com

❖ 大阪大学プレスリリース

<2024/6/25> \全国約350人のご寄附で完成!/ 安全を知り、子どもの事故を防ぐ 「子どもを全力で守る本」出版 【6/29(土) 全国書店/電子書籍で発売開始】