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人類学セミナー第43回(大阪大学東アジアセンター共催)

人類学における対話

 

日時: 2017年1月30日(月) 15時00分~16時30分
場所: 大阪大学大学院人間科学研究科 東館304講義室(吹田キャンパス)
*入場無料/予約不要

講師:
羅紅光(Luo Hongguang)
中国社会科学院社会学研究所教授/主任研究員

講演要旨
人類学とは、他者との間の理解の架け橋であるといわれている。だが、「君は魚ではないのに、なぜその魚のうれしいことがわかるのだろうか」(荘子)という問題がある。理解はいかにして可能になるのだろうか。自然科学と異なって、人類学も含めて社会科学は、人間および「人為的な事実」を研究対象とするものなので、対話が理解への唯一の道であろう。すなわち、人と人、人と自然、人と観念(信仰、思想、概念など)の間にある意味のシステムに関する表現、理解だと考えられる。このポイントから、われわれは、人類学の研究対象を、自然科学のような「植物人間」扱いの影響から逃れることが可能になるのであろう。

プロフィール
羅紅光(Luo Hongguang)。1957年北京生まれ。大阪大学人間科学研究科にて青木保教授の指導の下、文化人類学を学ぶ。1994年、博士号を取得し、帰国。現在まで中国社会学科学院社会学研究所の研究スタッフとして勤務。研究テーマは、アジアのNGO、中国の福祉文化、映像人類学など。主な業績に、”We are the one of others”(映像、2013年)、『人类学』(北京:社会科学出版社、2014年)、『黒龍譚―ある中国農村の財と富』(行路社、2000年)など。

問い合わせ: 大阪大学大学院人間科学研究科 人類学研究室
Tel: 06-6879-8085(月~金)
E-mail: anthro@hus.osaka-u.ac.jp