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友枝敏雄教授 最終講義「第二の近代における社会学理論の可能性」のご案内

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第8回 人間科学セミナー
大阪大学大学院 人間科学研究科 附属未来共創センター

 

友枝敏雄教授 最終講義

 

第二の近代における社会学理論の可能性

 

日時: 3月8日(水) 15:00~16:30

場所: 大阪大学大学院 人間科学 研究科
本館 キャノピーホール (51講義室)

講演要旨

社会学は、「近代の自己認識の学」と言われます。これは、西欧近代に誕生した社会が、それまでの社会とは異なるという認識のもとに、当時の人びと(西欧近代の人びと)が今生きている社会を総体として科学的に捉えようとする知的な営みのなかから、社会学が誕生したことを意味しています。
西欧近代、すなわち「第一の近代」が誕生してからすでに数百年経った現在では、「第二の近代」ということが言われるようになりました。これはドイツの社会学者ウルリッヒ・ベックが提唱した言葉です。1989年のあの「ベルリンの壁の崩壊」以降を、第二の近代と考えればよいでしょう。
他者と出会うところに社会は成立します。社会学をもっとも広く捉えるならば、社会学は「私と他者との関係として成立した社会」を研究対象とする学問だということになります。マクロなレベルでの社会として考えられるのが、国民国家を基盤とした国民社会であり、さらにはグロ-バリゼ-ションの進行のなかでリアリティをもつようになった地球社会もしくは世界社会です。
この最終講義では、21世紀という時代のなかで、「社会」もしくは「社会的なるもの」がどのようなものとして存在するのかということについて、これまで「七転八倒」しながら考えてきたことを皆さんにお話してみたいと思います。

 

大阪大学大学院人間科学研究科 附属 未来共創センター
mirai-kyoso@hus.osaka-u.ac.jp