人口変動と人口移動

－ラオス中部の農村より

日時： 6月8日（木） 15：00～16：00

場所： 大阪大学大学院 人間科学 研究科
北館2階 ラーニングコモンズ

講演者： 白川　千尋　教授
（大阪大学大学院人間科学研究科・基礎人間科学講座・科学技術と文化／
グローバル共生学講座・国際協力学／未来共創センター）

白川先生からの一言

今回のセミナーでは、現在手がけているいくつかの研究のなかから、とくにラオスで行っている研究の内容を取り上げることで、ごく一部ではありますが、私の研究についてご紹介したいと思います。欧米諸国や日本、韓国などでは少子化という現象がかねてから注目されてきましたが、近年それ以外の国々、たとえば私がここ数年フィールドワークをしているラオスでもみられるようになっています。この現象についてはさまざまな要因が指摘されていますが、少子化がそれぞれの小地域で具体的にどのようにして進んでいるのか、いわばミクロな動態とでもいえるものは、未だ十分に明らかにされていません。研究対象地のラオス中部の農村の場合、この動態について考えるうえで無視できないのが家族計画の普及です。その動向に焦点を当てることで、研究対象地の農村における少子化の動態に迫ってみたいと思います。