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第30回 人間科学セミナー:「三宮真智子教授 最終講義 メタ認知の心理学 私がメタ認知を研究する理由」

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第30回 人間科学セミナー
大阪大学大学院 人間科学研究科
附属未来共創センター

 

三宮真智子教授 最終講義
メタ認知の心理学
私がメタ認知を研究する理由

 

日時: 2019年3月16日(土) 15:00~16:30

場所: 大阪大学大学院 人間科学 研究科
本館3階 33講義室 ユメンヌホール (東館 207講義室) に変更

 

私は人間科学部3期生として入学し、博士前期・後期課程では「文章処理における呈示様式の効果(モダリティー効果)」の実験研究に携わっていました。同テーマで博士号を取得した後、少し研究の幅を広げて、「コミュニケーションと思考・学習」をテーマとした実験研究を行ってきました。そうした中で、1980年代に「メタ認知」という概念に出会い、「自分の探していたものは、これだ!」と感じたのです。以来,30年以上に渡り、さまざまな角度からメタ認知を研究してきました。メタ認知とは、私たちの認知を認知の対象として客観的にとらえることを意味する概念です。これは、実験のテーマとしても非常に興味深いものですが、とりわけその実用性、実践性に魅力があると考えられます。というのも、メタ認知を働かせることにより、学び方や教え方、判断・意思決定、対人関係、コミュニケーションなど、大きく言えば生き方そのものをも改善することができるからです。

この最終講義では、私自身の個人史をふり返りながら、これまでの研究の足跡をたどってみたいと思います。

 

主催: 大阪大学大学院人間科学研究科 附属未来共創センター
お問い合わせ: mirai-kyoso@hus.osaka-u.ac.jp