イベント

(10/27) 第3回 人間科学セミナーのご案内:「Thinking the Earth: New Disciplinary Alliances in the Anthropocene」(地球を考える:「人新世」における新しい学問分野の連携に向けて)

ドキュメントダウンロード


第3回 人間科学セミナー

大阪大学大学院 人間科学研究科
附属未来共創センター

「THINKING THE EARTH: NEW DISCIPLINARY ALLIANCES IN THE ANTHROPOCENE」

(地球を考える:「人新世」における新しい学問分野の連携に向けて)

日 時: 2016年10月27日 午後4時から

場 所: 大阪大学大学院人間科学研究科
東館 207講義室(ユメンヌ)

講演者: Casper Bruun Jensen, 人間科学研究科 特任准教授

*今回の人間科学セミナーは、英語での講演となります。

Casper先生からの一言

科学者たちの多くは、地球環境の持続性に必要な気候上・生態学上の限界条件が現在まさに超えられつつあると警告している。もし、このプロセスが早急に停止しなければ、地球環境システムは破局的で制御不能な環境変動に突入する可能性があるとされる。

この新しい時代-人間活動が地球システム全体にインパクトを与え、その形跡が地層にはっきりと刻まれるに至った時代-をさして、現在新たな地質年代である「人新世(the Anthropocene)」が提案されている。近年、自然科学、社会科学、一般の言説に同時に入り込んできたこの新たな言葉は、地質学や海洋生物学から、文芸批評と人類学、さらには新たな芸術とポピュラー・カルチャーの分野で台頭しつつある人新世アートや気候変動フィクション(Climate Fiction: Cli-Fi)に至る多様な分野から注目を集めている。

人新世という概念が象徴する前例のない環境危機に対応するためには、従来の学問の壁を越えた学際的な思考が必要である。そこでは、ある論者が述べたように「新たな地球を考える」ことが求められているといえよう。本講演では、人新世という世界そのものと学問分野の大きな転換が人間科学にもたらす挑戦と課題について考察する。

学外からの方は事前にメールにて出席のご連絡をお願いいたします。
お申込み・問い合わせ先: mirai-kyoso@hus.osaka-u.ac.jp
主催: 大阪大学大学院人間科学研究科 附属 未来共創センター