REPORT 防災ウォーキングお楽しみ会(2021年11月)

2021/11/03(Fri) - 08:00

活動報告

日 時 2021年11月3日 9:50-11:30
場 所 千里南公園(吹田市津雲台1丁目3番)
参加者 小学生以下の子ども、大学生、教員など合計11名(内災害ボランティアラボ、NVNAD関係者4名)

 2021年11月3日、千里南公園にて、大阪大学災害ボランティアラボ企画、日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)、大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター共催で「防災ウォーキングお楽しみ会」を実施しました。イベントの様子を報告します。

 災害が発生した時、自分の足で避難できるように普段から歩く習慣をつけておくことは大切です。今回は「歩く×哲学」をテーマに、普段の生活では考えないような問いを、参加者が2チームに分かれ、チームごとに雑談も交えて話し合いながら、千里南公園内の周回コース(一周約1キロメートル)を歩きました。コースを一周した後、歩きながらどんなことを話し合ったのか、自分はどう考えたかなどを全体で共有しました。

 参加者は、大学生、大学教員、社会人、小学生以下の子どもなどで、幅広い年齢層の方にご参加いただきました。

ウォーキングの様子 1

 一周目は、「友達は必要か」というテーマで話し合いました。「ライフステージやその人の性質によって友達が必要かどうかは変わる」や、「環境によって人は変化するので、どんな友達を持つかも環境に影響される」といったようなメタ的な視点から考えた人や、「優しい人が友達」「無言でも耐えられる人が友達」など、自分にとってどんな人が友達なのかを考えた人など、参加者それぞれが自分なりの考えを持ち、共有していただきました。

 二周目は、「学校には行かなくてはいけないのか」というテーマで話し合いました。「学校という空間にいる方が勉強できる」、「学校は勉強だけをする場所ではない(ので行く)」、「実は学校に行かずにオンラインの方が良いという学生もいる」といった、昨今のコロナ禍の影響を念頭に置いた意見や、「学校は集団を教育するための権力機関である」、「日本の学校の歴史的経緯は、諸外国の学校に比べて特殊なのではないか」といった、学校について批判的な視点を持った意見が出ました。

 天候にも恵まれ、とても気持ちの良いウォーキングができました。公園という開かれた場所で話し合うことで、自由で多様な意見を出し合うことができました。また参加者同士で話し合う中で、新たなつながりができることもあり、今回のイベントのみで終わらない関係を築くきっかけになったと思います。

 しかし、今回のイベントはいわゆる「大人向け」の内容で、参加してくださった小学生以下のお子さんには少し難しいものになってしまいました。今後このようなイベントを実施するにあたって、小さいお子さんでも楽しく参加できる内容を考えていく必要があると感じました。

(大阪大学人間科学部 共生の人間学 松木貴弥)

ウォーキングの様子 2