2026/08/10(Mon) - 08:00
| 実施日時 |
2026年7月31日(金)10:00〜11:30 |
| 開催場所 |
M523 + オンライン |
| 参加人数 | 46人(登壇者1名・司会2名含む) |
このたび、アムステルダム大学のRowan Arundel先生をお招きし、ご講演いただきました。
第二次世界大戦後、多くの国で公的賃貸住宅の建設が進められましたが、現在ではオランダやドイツなど一部の国を除き、持家率が高い傾向にあります。住宅資産は家計資産の中でも大きな割合を占めることから、社会経済的格差を生み出す根源的な要因の一つとして、その重要性を増しています。しかし、地区別に詳細な分析を行うと、住宅価格が上昇している地区もあれば下落している地区も存在し、一様ではありません。さらに各国の福祉レジームの違いも影響するため、持家と社会経済的格差の関係は極めて複雑な様相を呈しています。Arundel先生のご講演は、社会経済的格差を「住宅」というレンズを通して捉え、地区レベルのミクロな違いを精緻に分析すると同時に国際比較を通じてマクロな全体像を描き出すという、スケールを自在に往復する視点が印象的なものでした。
当日はハイブリット形式で講演が行われたため国内外から多数の参加者が集まり、活発な質疑応答が展開されました。本講演を契機として、今後は社会環境学講座・経験社会学分野が中心となりArundel先生との共同研究も進めていく予定です(https://www.nwo.nl/en/projects/weniz31612)。
セミナーの様子