REPORT【学生プロジェクト】卒業生による交流会─フェミニズム・ジェンダー・セクシュアリティ

2023/02/22(Fri) - 13:00
実施日時 2023年2月22日(水)13時~18時
実施場所 大阪大学人間科学研究科 & オンライン
参加者数 発表者6名、対面聴講者6名、Zoom聴講者21名(計33名)

実施内容

 ジェンダー・セクシュアリティ研究は様々な学問分野において行われていますが、それ故に同じテーマに興味を持っている学生が異なる学部や研究室に散在してしまい、交流の機会を持ちにくくなっている状況があります。本会では、そのような学生同士での交流を目的として、大阪大学学部3,4年生6名による自主研究・卒業研究の発表と質疑応答、座談会を行いました。Zoom聴講も含め、他学部や他大学の学部生、大学院生、教員など計33名にご参加いただきました。
 発表者たちの研究テーマはフェミニズム、クィア理論、男性学などがあり、研究分野は社会学、文化人類学、哲学などがありました。1人あたりの持ち時間は質疑応答を含め40分とし、各自スライドを用いて発表を行った後に聴講者からのコメントや質問を受け、活発な議論が行われました。
 また、会の最後に行った座談会では、4~5人ほどのグループに分かれ、それぞれ研究発表の感想やお互いの興味について共有し、交流を行いました。専門分野や所属が異なる参加者同士で、研究テーマについて多角的に議論をしたり、それぞれが用いてきた研究手法について共有したりと、ジェンダー・セクシュアリティ研究を総合的に考える機会となりました。

プロジェクトの考察

 第1に、本会にはジェンダー・セクシュアリティ研究を行った学部生のみならず、高い専門性を持った大学院生や教員、ジェンダー・セクシュアリティ研究についてあまり学んだことのない方にまで参加をいただいた点において意義があったと考えます。ジェンダー・セクシュアリティ研究に関わってきた学部生の内部だけでなく、より広く参加をいただいたことで、多角的な視点からの発言をいただけたことが良い刺激になったと感じます。
 第2に、研究発表をすることではなく、交流を重視し実現した点においても意義があったと考えます。質疑応答や座談会での意見交換を重視したことにより、これらを経て発表内容がより深められ、広がっていく様子がみられました。本会は、このような相互の発信によってこそ質の高い学びが得られるということが実感できる機会になったと考えます。

(報告者:都倉穂香)