REPORT 大阪大学共創DAY@EXPOCITY 2023『未来社会を創造中!』出展の取材報告

2023/08/08(Fri) - 08:00

実施報告

日時 2023.7.8 Sat 11:00 - 17:00

 未来共創センター・IMPACTオープンプロジェクト(スタートアップ型)「災害ボランティアラボ」は、7月8日ららぽーとEXPOSITYにて開催された大阪大学共創DAYに出展しました。大阪大学共創DAYは、体験イベント、ミニレクチャー、展示などを通して、大阪大学のさまざまな研究成果や、社会課題を発掘・解決する「共創」の取り組み、そして、その先に創造する未来社会の姿を紹介するイベントです。 子どもから大人まで多くの皆さまと、科学・研究・学術の魅力を楽しみながら学び合うイベントで、今年は19機関が出展しました。(写真1,2)


大阪大学共創DAYの盛況なフロア全体の様子

写真1. 大阪大学共創DAYの盛況なフロア全体の様子

「災害ボランティアラボ」のブース

写真2. 「災害ボランティアラボ」のブース


 「災害ボランティアラボ」は、「防災たんけん隊の試み」として、主に子どもをターゲットとしたクイズラリーを行ったほか、防災グッズや保存食の展示、長野市内での災害ボランティア活動紹介を行いました(写真3)。
 メインである全6問のクイズラリーの中には、専門的な内容もあり、難しいように思われましたが(筆者は1問正解でした…)、参加者の多くの方に全問正解も見られ、答え合わせの時は参加者の方々と毎回、盛り上がりを見せていました。

展示の様子

写真3. 展示の様子


 参加者は、主に親子での多くご参加いただいたほか、若者や外国の方など、さまざまな方と交流することができました。その中で、ラボの活動を知ってもらったり、防災への意識を新たにしたりすることができたのではないでしょうか。


アニメを見る子ども

写真4. アニメを見る子ども

 また、クイズラリーの景品でもらったお菓子を片手に、防災アニメにかじり付く子どもの様子も見られました。あまりに夢中な様子に思わず笑みがこぼれ、その場が和やかなムードになりました。
 アニメを通じて、子どもにも馴染みやすい展示ができたのではないでしょうか。こうした誰もが関心を持ち、楽しみながらも学べるコンテンツがあると、防災の取り組みもより発展する可能性があることを実感しました。


 企画者の1人である認定NPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク常務理事の寺本弘伸さんにお話を聞かせていただいきました。寺本さんは、「大人より子どもさんの方が長生きする分、災害に遭う可能性は高いと思う」とした上で、「子どもさんとか、何に対しても興味を持っている世代にこそこの防災の取り組みの大事さを、体験を通じて知ってもらうこと」を大事にしており、今回のような経験が将来にわたって生かされていくことの期待を語ってくださいました。今後も未来共創センター・IMPACTオープンプロジェクト「災害ボランティアラボ」はこうした防災や減災、災害復興に向けた活動を継続していきたいとのことです。

 未来共創センター・IMPACTオープンプロジェクトでは、現場や人々と関わり続ける中で、新たな共創知を生み出すプロジェクトを支援し、より良い社会に向けて協働し続けていきます。

(リサーチアシスタント:西村尋)