Thu, 06/29/2023 - 09:00 お知らせ

杉田映理教授が内閣府男女共同参画局 「令和5年度女性のチャレンジ賞」を受賞


人間科学研究科共生学系グローバル共生学講座国際協力学研究分野の杉田 映理 教授が、内閣府男女共同参画局の 「令和5年度女性のチャレンジ賞」 を受賞しました。

杉田教授は、月経のある人々のウェルビーイングの向上を目指した研究および実践を継続的に実施し、月経対処の支援・教育をグローバルな視点から捉えるとともに、 日本国内における生理用品のトイレ内での無償提供のしくみづくりを研究・実践しています。独自に開発した生理用品無償提供用ディスペンサーを各所に導入し、 利用者への調査等を通じて、月経のある人々に寄り添ったアプローチを探求し、加えて、月経にまつわる社会課題がジェンダー平等の課題として理解されることを 目指した啓発活動を行っています。と銘打ったこの取り組みには、人間科学部/人間科学研究科の学生も参加しています。

杉田 映理 教授のコメント

私はもともと、アフリカの女子生徒の月経対処に関心があって研究をしていました。研究を進めるうちに、これはアフリカだけの問題ではなく、 グローバルに課題視されている「月経のある人のウェルビーイングの問題だ」と認識するようになりました。そうした視点で見ると、 身近な日本も類似の課題が山積していることに気が付きました。

そこで、課題解決の how を探ろうと、生理用品のトイレ内での無償提供のしくみづくりのアクションリサーチ (MeW[ミュー] プロジェクト)を開始しました。

人間科学研究科には、色々な研究分野の研究者がいるので学際的な研究・実践を一緒にできる楽しさがあります。研究・実践における学生の活躍は大きく、 MeW プロジェクトは学生なしには考えられません。また、学部独自の研究予算に加え、未来共創センターや大阪大学ユネスコチェアなどのサポート環境があります。 大阪大学のダイバーシティー&インクルージョンセンターには阪大キャンパスでのトイレ内生理用品無償提供にご尽力頂きました。そうした中で進めてきた国際的・ 学際的・実践的・社学共創の研究とアクションであればこそ、今回の「女性のチャレンジ賞」の表彰を頂けたのだと思います。この機会に、感謝の意を表したいです。

杉田映理教授のプロフィール:
https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/ja/f459a04541ce56b9.html
MeW ProjectのWebサイト:
https://mewproject-osaka-u.jp/