Fri, 07/02/2021 - 16:57 研究情報

令和3年度ヒューマン・サイエンス・プロジェクト採択課題一覧を掲載しました。


令和3年度ヒューマン・サイエンス・プロジェクト(HSP)

ヒューマン・サイエンス・プロジェクト(HSP)は、本研究科における教育研究の理念である学際性、 実践性及び国際性の一層の充実と具現化を図るため、「分野間の共同研究プロジェクト」、 「基礎研究プロジェクト」及び「若手研究者プロジェクト」に係る経費として重点的に配分するものである。 本経費の配分により、科学研究費補助金をはじめとする各種外部資金の申請・獲得に資するものとする。

ここでの「共同研究プロジェクト」とは、研究分野を超えた【「学内」の他分野】教員間に生成される 共同性によって、個別研究分野だけでは達成できない新たな研究成果を生み出すことを意図したものを指す。 また、「基礎研究プロジェクト」とは、複数の教員によって実施される、近い将来の外部資金申請につながる ような基礎的研究を意味し、実験用機器の購入等、教育研究環境の整備に関わる経費を含むことができる。 平成29年度から新たに設置された「若手研究者プロジェクト」は、今年度末時点で満40歳以下の教員に 申請資格があり、科研費の申請につながるような萌芽的研究を対象とする。 (令和3年度予算額 10,000千円)

採択課題

  • MENG XIANWEI(孟 憲巍) 助教(比較発達心理学)
    若手研究者 優劣の関係性を識別する心の萌芽とメカニズム
  • 八十島 安伸 教授(行動生理学)
    分野間共同研究 高嗜好性食物やアルコールの慢性摂取による認知機能への影響と脳内微小炎症の関連
    さまざまな研究から、ショ糖(砂糖)やアルコールの摂取が多すぎることが、認知機能へと影響する 可能性が示唆されています。そこで、本研究では、マウスを用いて、ショ糖やアルコールの慢性的な 過剰摂取が記憶課題や行動に与える影響を実験的に明らかとします。さらに、そのような不適切な 食生活を示した動物の脳内のさまざまな脳領域において、微小炎症があるのかどうかを調べ、 その炎症の程度と認知機能への影響とはどのように相関するのかを調べることを目的としています。
  • 伊藤 幸太 助教(生物人類学)
    分野間共同研究 霊長類足部に内在する樹上歩行機能の解明
  • 三浦 麻子 教授(社会心理学)
    分野間共同研究 新型コロナウイルス感染症が病院来訪者の手指衛生行動に与える影響に関する研究
    阪大付属病院来訪者を対象とする定点観察データと感染者の推移やメディア報道など社会的要因との 関連を検討する。森井大一氏(付属病院医員)との共同研究。
  • 阿部 望 助教(教育心理学)
    若手研究者 研究成果の発信とアウトリーチ活動
  • 加戸 瞭介 助教(基礎心理学)
    若手研究者 視覚刺激に対する主観的感情に及ぼす触覚刺激の影響
  • 王 文潔 助教(社会学系共通)
    若手研究者 災害復興における地域支援ネットワークの構築
  • 杉田 映理 准教授(国際協力学)
    分野間共同研究 生理用品を通した月経の諸課題の実証研究
    "Menstrual Wellbeing by/in Social Design (MeW) プロジェクト。生理用品の無償提供用の ディスペンサーの開発・設置・モニタリングの実証実験を通じて、日本における月経の諸課題について 研究します。大阪大学ユネスコチェアの研究の一つとして実施しています。
    詳しくは:MeW Project
  • 権藤 恭之 教授(臨床死生学・老年行動学)
    分野間共同研究 COVID-19感染拡大下の高齢者の行動
  • 管生 聖子 講師(臨床心理学(臨床心理士養成コース))
    分野間共同研究 ICT技術を活用したし周産期メンタルヘルス支援