人科生の声  礒見 愛香さん

分野や人の壁を越えて学ぶことで、教室では得られない新たな発見ができる

私は学生支援室の先生からご紹介を受けて、未来共創センターの活動に携わるようになりました。未来共創センターでは、出張授業とサイエンスカフェに携わりました。人間科学研究科の先生方と行く出張授業では、フィリピンにルーツがある自分が生きていく中で感じたことについて話をしたり、自分の思いをこめてギター片手に歌ったりしました。私には、「自分のフィリピンというルーツをいかして誰かの役に立ちたい!」という夢がありました。出張授業では、自分の話をとおして、子どもたちを励ますことができたと思います。だから、私の夢も叶えることができました。また、私はアイデンティティと教育の関係について研究していたのですが、出張授業での経験や子どもたちからの感想が研究に役立ちました。

サイエンスカフェの運営にも携わり、そこで地域の方の前で自分の学びについてお話しするという貴重な機会をいただきました。未来共創センターの取り組みの好きなところは、「人科(じんか)っぽい学び」(人科は人間科学部の略称)ができることです。例えば、サイエンスカフェでは、授業とは一味違う他の学系のおもしろさを知ることができたり、違う分野や地域の方と共に学ぶことで、教室では得られない新たな発見ができたりします。「分野の壁や人の壁を越えて学べる」という人科のよさが未来共創センターにつまっています。ぜひ参加して、今以上に「人科」を楽しみましょう!

UHA味覚糖株式会社勤務
大阪大学人間科学部 社会学 人間学系
基礎人間科学講座 人類学 卒業

礒見 愛香さん

大阪府立住吉高等学校出身。通信制の短期大学を経て、3年次より人間科学部人類学研究室に所属。フィリピンと日本にルーツのある自分の経験から、文化の境界、コンフリクトや多文化共生について興味をもち、人類学を学ぶようになりました。卒業論文ではミックスルーツのアイデンティティについて研究しました。食にも興味があり、現在は食品メーカーに勤務しています。