比較行動学

サルの中にヒトを見る

比較行動学

【研究課題】
■ 霊長類の行動発達と社会的認知に関する比較行動学的研究
■ 霊長類の行動に個体差を生じさせる要因とその個体差が社会構造に与える影響の検討
■ 動物園行動学-動物園の展示動物の行動、来園者の行動や興味・関心、動物とヒトの関わり

比較行動学は、さまざまな環境で生きている動物の行動を詳細に記録し、それぞれの行動が動物の生存にどのような役割を担っているのか、その行動がどのように進化してきたのかなどを考える研究分野です。生きものの姿や行動、考えを、ゆがみなく記録し、得られたデータを客観的に分析することで、「行動の不思議さ」を明らかにすることに取り組んでいます。
行動観察の主な対象は「集団で暮らしている野生ニホンザル」と「動物園で暮らす野生動物たち」です。子育て、子どもの成長・発達、母子関係、遊び友達、血縁、順位、ケンカ、仲直り、老化などに注目して行動観察を行い、時には遺伝子やホルモンといった生物学的指標を分析に用いながら、彼らの生きざまを明らかにすることを目指しています。
進化の枠組みの中では、ヒトを含めた霊長類はお互いにお隣同士の生きものです。進化の隣人である霊長類、ヒトからはもう少し離れた霊長類以外の哺乳類の生きざまを知ることは、ヒトの理解にも貢献できるはずです。最近では、動物園での来園者と展示動物の関わりなどのように、動物とヒトの関わりについても探究しています。

教員