社会環境学講座

人間が社会をつくり、社会が人間をつくる


現代社会においては、人間が生活するために必要な様々な資源やルールをますます社会が提供するようになっています。伝統的な束縛から自由になるにしたがって、われわれの生活はいっそう社会に依存するようになります。
本講座では、現代社会において社会環境が個人に及ぼすこうした影響を重視し、社会のありかたについての理論的で本質的な理解や、社会を理解し説明するための方法を開発するとともに、現代の社会環境が生み出す様々な問題について、一定の社会的な解決や対応策を模索することを行っています。このために、講座は以下7つの相互に補完しあう研究分野によって構成されています。

  1. 社会学理論、宗教、社会関係資本、福祉制度、格差・貧困、 感情資本主義、生命倫理など現代社会の諸課題を理論的・実証的に解明する現代社会と社会理論
  2. アンケート調査・インタビュー調査などの社会調査方法論の研究・教育に携わる経験社会学
  3. 統計データや社会調査データを用いて社会現象を理解しようとする社会データ科学
  4. 家族・ジェンダー・若者などにおける種々の社会的コミュニケーションを扱うコミュニケーション社会学・ジェンダー論
  5. 医療・科学・労働などの社会的側面と異文化比較を扱う文化社会学
  6. 福祉国家や高齢者・障がい者・子ども福祉と市民活動に関する研究を行う福祉社会論

以上の各研究分野は、相互に密接に連携しており、一つの問題について複数の視点や方法によるアプローチを可能にしています。教員や学生も、所属する 研究分野にしばられることなく、自由に意見を交換し、多様な研究教育環境を維持することにつとめています。


社会環境学講座

*教職課程担当