臨床死生学・老年行動学

老いと死の問題に科学の目で挑む

臨床死生学・老年行動学

【研究課題】
■ 高齢期のウェルービーイング(健康、幸福感、社会参加)、身体・認知・感情・社会関係の加齢変化、超高齢者・百寿者、家族関係とケア、地域コミュニティと支援
■ 臨床死生学:終末期のQOL・適応、終の看取り、死別、悲嘆

臨床死生学・老年行動学研究分野は、生老病死と呼ばれる、人生において避けることができない重要な問題である「老い(aging)」および「死(death)」の過程における人間の心理的発達や成長に注目した研究を行っている。特に「ウェルビーイング(well-being)」「生活の質(Quality of Life)」の向上という観点を重視し、基礎研究としては、縦断研究を含む調査研究と質的研究を用いた、心理的発達や成長のメカニズムの解明や評価方法の開発、応用研究としては介入的な手法を用いた研究を行っている。なお、これらのテーマはさまざまな方法論、学問領域からアプローチできるが、本研究分野では、主に心理学・行動学で用いられる、科学的な方法論に基づいた研究を行っている。また、これらの研究手法を基に、医学、歯学、社会学、看護学、社会福祉学など関連諸領域の研究者や実践家とも積極的に連携し、学際的な研究アプローチをとっていることも本研究分野の特徴ともいえる。 これまでおよび現在進行中の研究のキーワードをあげると、「サクセスフル・エイジング」・「高齢者の社会参加」・「高齢者の精神的健康・幸福感」・「高齢期の心理的発達」・「高齢者の認知機能」・「高齢期における疾患・障害への適応」・「加齢に対する生活文脈の影響」・「加齢に対する歴史的・文化的文脈の影響」・「高齢者のケア」・「地域コミュニティと支援」・「高齢者の孤立と孤独」・ 「超高齢者と百寿者」・「テクノロジーの応用」・「死生観」・「終末期における適応」・「終末期のQOL」・「死別」・「悲嘆」などである。

教員