基礎心理学
心理の根幹を実験で解明しよう!

【研究課題】
■ 視知覚の心理物理学的研究と認知の実験心理学的研究
■ 感性・感情・動機づけの心理生理学
基礎心理学研究分野では、人間の情報処理と行動を実験で分析し、その機構と一般法則を解明・実証することを目標とする。科学的客観性・厳密性・再現可能性を備え洗練された方法論は本研究分野の特色である。
具体的には、錯視、顔の知覚、化粧の知覚、物体認識、心的イメージ、空間認知などの視覚情報処理の研究、および記憶、思考、判断、意思決定、顔の印象、感性などの認知過程も研究対象としている。理科系と文科系の中間に位置する分野である。産業界の連携と実用的研究をも積極的に実行している。
また、人間の心を主観-行動-生理の3つの側面から多角的にとらえる心理生理学の研究にも取り組んでいる。脳波や自律神経系、表情筋活動の測定を通じて、質問紙への回答や顕在的な行動だけからは見えない、感性・感情・動機づけといった心の側面を研究対象としている。さらに、これらの研究を通じた産業・工学分野への社会貢献にも力を入れている。
大学院生は興味のある研究テーマを追求しつつ、プロの研究者や企業における心理学の専門家として活躍するために必要な技能(様々な研究手法、問題設定の方法、論理構成力、プレゼンテーションの作成技術、英語論文の執筆能力、日本語・英語での口頭発表の技術)を習得する。