人間行動学講座
人間行動の法則性を心理学的に解き明かす
人間行動学講座では、多様な学問領域における研究成果・手法を総合的に活用することで、さまざまな心理的・社会的状況下での人間行動の背後にある法則を解明するとともに、現実場面で生じている人間の行動に関連した諸問題の解決を目指すことを目標としている。
人間行動学講座には、 基礎心理学 、 応用認知心理学 、 社会心理学 、 臨床死生学・老年行動学 、 環境行動学 、 安全行動学 の研究分野がある。
研究テーマとしては、「認知・感情・動機づけに関する実験的研究」、「日常場面での知覚・認知過程に関する基礎的・応用的研究」、「対人相互作用や社会的場面における人間行動の研究」、「環境と人間行動の関係に関する基礎的・応用的研究」、「加齢に伴う人間の心と行動の変化に関する研究」、「老いと死に対するケアと支援に関する研究」、「事故防止やヒューマンエラーに関する研究」などがある。
各研究分野の研究は主として心理学の諸領域に基づくものであるが、実際に展開される研究と教育はその基礎となっている領域の枠組みにとどまるものではない。隣接する研究領域の知見を積極的に取り入れつつ、これまでにない新たな知見・視座を提起し、それに基づいて現代社会の諸問題に関与していく姿勢、これこそが本講座の特徴である、また、この幅広い研究活動に裏打ちされた本講座の教育体制によって、研究者としての高い能力が養成されると同時に、社会のあら ゆる場面において幅広い視野を持ち、既成概念にとらわれることなく柔軟に問題解決に取り組む姿勢と能力が養成される。
なお、人間行動学講座は、行動生態学講座と共に、行動学系として協力しながら教育・研究にあたっている。