経験社会学
データを通して人間を見る
【研究課題】
■ 社会調査法、宗教社会学、質的データ(テキストデータ)の計量的分析法
社会調査によって収集されるデータとその分析は、社会学の理論の発展の基礎となるものです。本研究分野では、社会データ科学研究分野と密接に連携して計量分析を主たる方法とするとともに、質的データの分析にも力を入れています。扱うテーマは、ひろく家族や生活、仕事などに関わる社会意識全般です。とくに移民やエスニシティについての国内外のデータ分析、宗教社会学の視点から、宗教と人々の意識や行動との関連について、また新宗教教団の海外での布教についての調査研究を行っています。
社会調査データの分析方法も時代によってどんどん新しい方法が取り入れられるようになっています。最新の多変量解析技法による新しい切り口の分析にも積極的に取り組みます。また、インタビューや参与観察などによって集められたデータもコンピュータで分析する時代になりつつあります。MaxQDAやNVivo、Atlas/tiというQDA(Qualitative Data Analysis)ソフトやKHCoderというテキストマイニングを用いたソフトが利用されており、これらのQDAソフトとテキストマイニングは、質的データ分析の欠かせないツールとなっています。
また本研究分野の開講科目を中心に履修していくことにより、一般社団法人社会調査協会が認定する社会調査士資格、専門社会調査士資格が取得できます。