社会環境学講座
人間が社会をつくり、社会が人間をつくる
現代社会においては、人間が生活するために必要な様々な資源やルールをますます社会が提供するようになっています。伝統的な束縛から自由になるにしたがって、われわれの生活はいっそう社会に依存するようになります。
本講座では、現代社会において社会環境が個人に及ぼすこうした影響を重視し、社会のありかたについての理論的で本質的な理解や、社会を理解し説明するための方法を開発するとともに、現代の社会環境が生み出す様々な問題について、一定の社会的な解決や対応策を模索することを行っています。このために、講座は以下3つの相互に補完しあう研究分野によって構成されています。
- 情報化、対人関係変容、感情資本主義、科学、医療など現代社会の諸課題を理論的・実証的・歴史的視座から解明する現代社会と社会理論
- アンケート調査・インタビュー調査などの社会調査方法論の研究・教育を行い、調査データを用いて社会現象を理解しようとする経験社会学
- 文化という観点から、家族、地域コミュニティ、都市、福祉、人権、犯罪、政治、市民社会など、多様な社会的側面を扱う文化社会学
以上の各研究分野は、相互に密接に連携しており、一つの問題について複数の視点や方法によるアプローチを可能にしています。教員や学生も、所属する 研究分野にしばられることなく、自由に意見を交換し、多様な研究教育環境を維持することにつとめています。
※「文化社会学」研究分野は2026年度から「公共社会学」研究分野に改編予定
教員
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助教
桑原 啓