環境共生学

コンフリクトから環境共生を模索


 近年、人間社会と環境の持続性にとって重要な学術的知見が蓄積してきたことにより、環境共生に対する人々の関心がますます高まっています。私たちは、ヒトと環境のコンフリクト(気候変動、食中毒、感染症、鳥獣害など)とその先にある共生を、社会生態システムや民族誌などの多面的な視点から研究します。現在の人間社会は、環境との絶え間ない緊張関係のうえに成り立っています。
 環境共生を促進するための科学・社会経済・芸術的な要因はどのようなものか。自然が豊かであることは、文化の多様性や社会の持続可能性にどのように寄与するのか。環境破壊が懸念される中で草の根運動と科学技術はどのように関わり合うのか。これらの問いを追究するため、環境科学、環境農学、医療人類学、保全生態学、科学技術社会論、および生態系サービス論の手法を用いて、国内外の共同研究者と交流しながら、多様で独創性のある環境共生学の若手研究者を育てています。

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